022 椎間板ヘルニアによる体のゆがみ(腰痛)

東京都江東区豊洲にお住まいの20代主婦

以前から腰痛があり、昨年ギックリ腰をやり、整形外科で腰椎椎間板ヘルニアの診断を受ける。その後痛みはなんとなく緩和するものの先週から再び痛みで出てくる。徐々に痛みは強くなってきて歩くのもきつくなって来院。

機能性側弯豊洲
 来院時、歩行、動作ともにきついようでどの動作でも痛みがある。特に前屈と体重を右にかけようとすると右腰が強く痛む。痛みを避ける為に体は左へ傾いていた。しびれはないもののSLR検査(椎間板ヘルニアの整形学検査)では約35度で陽性。初日は筋肉の緊張が極度に強かった為、筋肉の緩和からはじめる。特に腰部、臀部の筋肉を中心に腰と股関節の筋肉である腸腰筋を緩和。翌日は痛みが少し引いた為、腰椎と骨盤の関節にアプローチをする。骨盤コルセットとテーピングで補助的な固定をしながら連続して施術を行う。3回目には、痛み自体は軽減する。その後、間隔を空けながら約7回の施術で痛みは改善。痛みが緩和されるのと同時に傾きの程度も徐々に改善した。

腰椎椎間板ヘルニア豊洲
 コメント:ご本人はあまり自覚されていなかったようですが、痛みを避ける為に体が勝手に左に傾いていました。これを逃避姿勢と呼びます。幸い、しびれなどの神経症状がなく筋力にも問題がなかった為、おそらくヘルニアによってバランスが崩れ、右腰の関節、筋肉の負担が強くなった事から炎症によって痛みが一気に出てきたと思われます。椎間板ヘルニアは、椎間板という軟骨の髄核という中心の核が飛び出してしまった状態を言います。ただし、椎間板自体が痛みを感じる事はないと言われていますので、今回のケースは、ヘルニアによって腰のバランスが大きく崩れ、筋肉や関節に炎症がおこった事が痛みの原因と思われます。カイロプラクティックの施術では椎間板ヘルニア自体を治す事は不可能ですが、痛みを出さないようにする事は可能なケースも多々あります。