164 水泳のタイムが速くなった

東京都江東区豊洲にお住まいの小学6年生女児

小さな頃から水泳をやっている。今は選手コースで毎日練習に励んでいる。1週間前に腰が痛くなったが、今はそれほど気にならない。他に症状は全くないが、姿勢の悪さもあってお母さんが連れてこられた。


来院時は特に痛みなどもなく、可動域検査でも制限はありませんでした。何よりも問題は姿勢の悪さでした。猫背が強く、背骨全体を使う動作ができていませんでした。その結果、下部腰椎に負担がかかり腰痛につながったと思われます。施術は、背骨全体をうまく使えるように、脊柱を中心に肩甲骨と股関節を矯正しました。また、正しい動作の説明をして何度もイメージしてもらいました。施術後は、立ち方も安定し猫背ぎみの姿勢も改善しました。子ども競泳豊洲
コメント:後日談ですが、直近の大会にて半年間更新できていなかった自己ベストを更新したそうです。良かったと思います。本音をいうとある程度予想ができた結果です。小学6年生にしては身長が大きいため、学校を含めた日常生活において猫背ぎみにならざる得ない状態なのは想像がつきました。もともと水泳は得意でしょうから、あとは正しく身体を動かすだけです。猫背で動きが悪くなっていた背骨や肩甲骨、股関節の動きが回復すれば、少なくても今までよりは速く泳ぐことができます。競泳選手であっても人間の基本動作は変わりません。特に小学生ということもあって身体のクセは少ないので効果が現れやすかったと思います。今回のケースでは陸上のトレーニングも取り入れてもらえるようにアドバイスしました。猫背などゆがみによって基本動作が崩れている場合、大人でも同じです。競泳であってもマラソンであっても、野球やサッカーなど球技であっても機能制限が起こり、効率的な運動は制限されると考えます。それはパフォーマンスの低下につながるだけではなく、ケガなどの故障につながる可能性を高くしているといえます。基本動作を取り戻したうえで、それぞれの競技の特性を踏まえたトレーニングを行うことをお勧めします。何はともあれ、1回の施術で自己ベストが更新できて良かったと思います。本人も自信をもてたのではないでしょうか。基本動作が安定すれば可能性は大きく広がります。ゆがみやクセを改善するには、年齢が早ければ早いほど良いと思います。日常生活での姿勢や基本動作の重要性をあらためて感じたケースでした。