カイロプラクティックと整体の違い

カイロプラクティック

カイロプラクティックは、1895年、ダニエル・デビット・パーマーによってアメリカで誕生しました。主に背骨の異常によって神経系の働きが悪くなることで、からだの不調が起きていると考え、手技によって矯正します。神経の働きを回復させ、人間の持っている自然治癒力を引き出してあげます。
カイロプラクティックはアメリカ生まれ、つまり西洋で誕生しました。ベースとなっている基礎医学がいわゆる西洋医学になります。からだを診る際は、西洋医学の解剖学や生理学などが基準になり施術が行われます。現在までに学問として発展し根本の理論が確立されています。その理論を基に教育が行われています。

整体

一方、整体は中国をはじめとする東洋医学の考え方を伝統的に受けついできたようです。からだのバランスを重視し、一部では気の流れを考慮した施術が行われます。こちらも主に手技によって矯正します。背骨を含めた骨格を正しい元の状態に戻すことで、不調を改善させるようです。
整体は、おそらく中医学、つまり東洋医学がベースになっていると思われます。そこに日本古来の整体術が融合され発展してきました。整体には体系づけられた学術的な理論はありません。師匠の先生から直接受け継がれる継承的な施術方法が理論のベースとなっているようです。伝統的で経験を磨くことで発展してきたと思われます。

どちらが良いの?

一番の大きな違いは起源が異なり学術理論が別であるということです。手技による施術は同じですが、学術理論が別であり、起源・発展過程が異なるのです。
共通点は、化学的な薬の使用や外科手術を行うのではなく、手技によって、本来の状態に戻してあげるという点です。もともと持っている治癒力を引き出して病気や症状を改善させるという考え方です。

ちなみに戦時中は英語の使用ができなかったため、便宜上カイロプラクティックのことを整体と表現していたと言われています。現在では、カイロプラクティックのことを整体と称していたり、手技療法を整体と呼んでいることもあります。

いずれにしても、安全な施術が絶対条件になりますが、症状が改善され状態が良くなるのであればどんな方法でも施術に取り入れていけば良いと思います。ただし治療や施術には理論があり、その理論に基づいた方法で行われるべきと考えます。カイロプラクティックであれ、整体であれ理論的根拠がはっきりしていることが、安全な施術につながり身体のことでお悩みの方の役に立つことができると思います。
目安としては、施術の前に「お話を聞かない」「検査や身体のチェックをしない」ような施術はお勧めできません。
※カイロプラクティックでは必ず行います。もし行わない場合はカイロプラクティックを学んでいないか、その施術者に倫理的な問題があると思います。

よって、カイロプラクティック、整体どちらが良いかという議論はナンセンスかとも思います。
カイロプラクティックであっても整体であっても、理論的根拠があり安全な施術ができる人が皆さんのお役に立てる施術者だと思います。よって、その施術者の人間性で判断することが大切になります。

※なお、このサイト内では、現在社会で広く使用されている「整体」という言葉を便宜上、併用して使用していますが、豊洲カイロプラクティックのスタッフはカイロプラクティック教育を受けて施術を行なうカイロプラクティック施術者です。