028 偏平足による膝と腰の痛み

東京都江東区豊洲にお住まいの30代男性自営業

週に一度フットサルをやっているが、ここのところ足が疲れやすくプレー中に左足がつりやすい。1か月前からは左膝の内側も痛くなり日常生活でも気になる。また2~3日前からは左腰も痛くなる。以前はプレー後に筋肉痛が出ることはあったが、このような症状は初めて。

フットサル豊洲偏平足
 来院時の可動検査では左膝も腰も痛みはなかった。バランスを診ていくと立ち方に問題があり重心が左足にかかり骨盤が前に出ていた。足や膝、足首を詳しく診ていくと左足が偏平足(足裏の正常なアーチがない)である事に気がつく。さらに歩行や立ち方を詳しく観察すると左膝が内側に少し捻る状態で支えている事がわかった。痛みの出る膝と腰周辺の筋肉をゆるめ正しい関節の動きを取り戻す。また偏平足が根本原因と考えられるので足のアーチを取り戻すように施術を行う。テーピングと足裏のエクササイズを実行してもらい、また歩行時や運動時の負担を減らす為、アーチをつけるインナーソール(中敷き)を使用してもらう。初回後に腰の痛みは消失。3回目の施術後はプレーでの膝の痛みもなくなり、足もつらなくなった。偏平足の改善と偏った重心を安定させる為、継続して施術を行う。 豊洲フットサル治療

コメント:この方は、特に左足裏のアーチが少なく地面にペタっとくっついてしまう感じでした。(舟状骨と呼ばれる足の骨が下がってしまいアーチがなくなった状態)それにより膝を内側にねじる形で、大腿骨(モモの骨)に対して脛骨(スネの骨)が外旋(外側に回ってずれる)した状態で体重を支え、またその影響により骨盤や股関節に負担をかけた状態でバランスを保っていました。この状態が続く事で内転筋や腸腰筋(大腰筋・腸骨筋)といった股関節の筋肉や下腿三頭筋(ヒラメ筋・ひこつ筋)といったふくらはぎの筋肉などの緊張が強くなりバランスを悪くしていました。足の立ち位置ひとつで様々な影響が出てきてしまうのです。こういう症状は日常的な負担が常にかかっているので偏平足に対して根本的な対策が必要になると思います。施術によって偏平足を改善させる事とともに、インナーソールやテーピングにより運動時の負担を減らし、また再発防止の為にエクササイズを行う。そして、ハードな運動後にはアイシングなどのケアを行う。このように施術と同時に日常生活や運動時にかかる負担も考慮して、トータルでケアを行う必要があります。