029 骨盤のゆがみによる腰痛(出産後)

東京都江東区豊洲にお住まいの30代主婦

以前から、慢性的な腰痛があった。我慢できないほどではなく痛くなっても何となく良くなっていた。出産後、3ヵ月くらいから右腰が痛くなる。台所での家事と仰向けで寝ている時が特に気になる。今回は1か月ほどたったが状態が変わらず、最近では歩行時に右の股関節が痛くなる。

産後の腰痛豊洲 
来院時、右の仙腸関節(骨盤の関節)周辺に痛みを感じる。また右の股関節を動かすと少し痛む。バランスを診ていくと骨盤の重心が偏り左右の関節に同じように体重が乗せられない。特に右仙腸関節、右股関節に体重がうまく乗らず臀筋(おしりの筋肉)と大腿の筋肉(太もも)が緊張していた。重心を戻す為に仙腸関節、股関節及び腰椎(腰の骨)に対してアプローチ。筋肉をゆるめ骨盤周辺の関節を矯正する。初回の施術で痛みはほぼ消失。台所、仰向け寝も問題なく寝られるようになるが、重心が偏るクセが強い為、継続して施術を行う。

豊洲骨盤矯正
 コメント:もともとこの方は、右足の外側で体重を支えるクセがあったようです。立位では必ず右の骨盤を外側に出していたとの事でした。その立ち方が自然であり楽な姿勢になっていました。バランスの悪い状態が日常化していて痛みを出し、出産時は関節がゆるくなりますので、ゆがみがさらに大きくなったと考えられます。また、お子さんが生まれて抱っこをしたり、睡眠が不規則になった事も影響を与えたと言えます。一番楽な姿勢で抱っこをしたり体力的にも疲労が強くなればバランスは崩れやすくなります。出産時は関節がゆるくなりクセが強くなる事、体力的な疲労が強くなる事を踏まえた上で、楽な姿勢が必ずしも正しい良い姿勢ではないという事を知っておく必要があるでしょう。常に同じ重心で抱っこをしているお母さん方は、両方に重心をかけるように気をつけてみてください。