040 マラソン時に出てくる腰痛と足のしびれ

東京都江東区有明にお住まいの60代女性主婦

4年前からランニングをはじめ、1日おきに15km走っていたが、2年半前くらいから走行中に腰と左太ももの裏側に重たさを感じるようになる。そこで、ランニングを2日おきで10kmに減らすものの重たさは変わらず。だましながら走っていたが、半年前に重たさがしびれに変わり整形外科を受診。そこで坐骨神経痛と第四腰椎すべり症と診断される。それからは、走るのを控えていたがフルマラソンに挑戦したいと思い来院された。

マラソンケア豊洲
 来院時、前屈(身体を前に曲げる)をすると左大腿部(太ももの裏)に張るような痛みを感じていた。筋肉の緊張というよりも奥の方で痛む感じとの事。腰椎に左側方への動き(左へ倒す動き)が少なく左腰部の筋緊張がみられた。足踏みをしてもらうと重心が中央になく左の股関節、腰椎に加重が少ない。腰部、臀部の筋肉をゆるめ、腰椎、股関節を調整。左右の関節に加重できるようにすることで、腰部、大腿部の無駄な筋緊張を取り除く。前屈時の痛みはすぐに改善。施術後、少しずつ走り出してもらう。はじめは4kmくらいで痛み、しびれが出現、施術を続けながら走ってもらう。約8回の施術で12~15km走っても痛みやしびれは出なくなった。距離、頻度は様子をみながら走ってもらい、現在では20kmを超えても痛みやしびれは出ていない。

豊洲マラソンのケア
 コメント:この方は体重が両足にかからず偏っていた為、左足の筋肉及び神経が伸長された状態が日常的にあったと考えられます。ただ日常生活では問題ないレベルであっても走る事で筋肉の疲労が進むと重心の偏り、つまり歪みが大きくなり症状として現れていたようです。走行中、下半身の疲労を感じると症状は顕著に現れていましたが改善しました。最近はジョギングやマラソンを始める方が多くなっていますが、競技や長い距離を走ると痛みなどの症状が出る方は、日常生活では問題がなくても、まずは身体の状態を整えてからチャレンジして下さい。そして、決して無理をせず自分のペースで楽しみましょう。