050 肘の痛み(肘・手首の炎症)

千葉県市川市にお住まいで江東区豊洲にお勤めの30代女性会社員

3年前から左肘が痛くなる事があり、半年前に痛みが強くなり病院でマッサージとテーピングをしてもらい落ち着く。今回、重い荷物を持った後から再び痛みが出現。タオルを絞る動作で一番痛みが強く左肘の外側あたりが痛む。寝ている時に痛む事もあり、肘周辺の筋肉をマッサージしたりストレッチをするが改善せず来院された。

 

来院時、左肘の外側上顆と呼ばれるあたりを中心に触るだけでも痛みがあった。タオルを絞る動きでは手の甲側に手首を曲げる動きで肘が特に痛む。左肘関節は炎症が予想された為冷却をする。痛みを確認しながら細かく状態を診ていくと左手首の小指側にも痛みがあり手の甲を反らせる尺側手根伸筋を使うと痛みが増強していた。そこで前腕の筋肉を緩めながら手首及び肘関節の動きを矯正していく。初回施術後に痛みは半分ほどに軽減。5回目の施術後にはほぼ痛みは消失。日常生活ではアイシングと手の甲を反らすのとは反対の動きでタオルを絞ってもらう事を実行してもらった。また左肩関節にも腕を挙げる動きでひっかかる違和感があった為、同時に施術をしていった。左肩関節~手首までの使い方に問題がある可能性が高く、負担のかからない姿勢、体幹バランスを保つ事を目的とした施術を継続中。


 コメント: 炎症が起きている可能性が高かった為、冷却をしながら施術を行いました。一番痛むのは左肘周辺でしたが、肩や手首の動き、筋肉の緊張などを診ていくと肩と手首にも問題がある事がわかりました。そこで左側の肩から手首までの関連した動きの中で痛みの強い部分を診ていくと原因がはっきりしてきました。また肘だけではなく、おそらく肩や手首にも大きな負担がかかっていたと思われます。その状態で酷使した結果、一番不安定な肘関節の痛みが再発したと思われます。このように痛い場所以外の問題がある事も少なくないので全体の働きやバランスを確認していく必要があります。