119 起床時の腰痛

東京都江東区豊洲にお住まいの40代男性デスクワーク

1ヵ月前から腰痛が気になりだした。それまでは腰痛になった記憶がなく、長時間のデスクワークでも気になることはなかった。毎日、ウォーキングと週末はランニングを日課としている。身体を動かしている時は特に問題がないが、朝、起きる時に腰に痛みを感じる。動き出してしまえば、特に問題がない。先週からデスクワーク時にも違和感が出てきたため来院。

ぎっくり腰豊洲
来院時、可動域検査では特に痛みがありませんでしたが、姿勢チェックでは胸椎から腰椎にかけての後弯が強く、腰椎と仙骨の関節付近に負担がかかっている可能性がありました。腰椎をはじめ脊柱の正しいカーブを取り戻す施術を行ないました。お話をお聞きする中で、3ヶ月前にベッドを買い替え、このベッドのマットレスが柔らかい素材であることが判明しました。そこで、ベッドではなく固い場所で寝てもらうことをお願いし、腰に負担がかからないデスクワーク時の座り方をアドバイスしました。2回目の来院時には、起床時の腰痛は大幅に軽減されていました。バランスの悪さが残っていたため、もう2回の施術を行なうと腰痛は完全に消失しました。ご本人の希望もあって、月1回のメンテナンス的な施術を継続しています。
ぎっくり腰痛豊洲
コメント:この方、症状の原因は柔らかいベッドであったと思います。しかしながら、ベッドはきっかけでしかありません。根本的な原因はデスクワークによる脊柱のゆがみです。長時間座位が腰に負担をかけていました。この方は定期的な運動によって、デスクワークによる負担をリセットできていたのではないかと思います。ところが、柔らかいベッドになり、デスクワーク時の悪い姿勢を再現する状態が続き、負担が蓄積されていった可能性があります。寝具選びは簡単ではありませんが、悪い姿勢を再現するものは避けた方が良いと思います。とくにデスクワークの方や姿勢の悪さに自覚がある方は柔らかく沈むベッドは、例え問題がなく寝られたとしても長期的視点で考えると、避けた方が良いと思います。ゆがみと症状は日常がつくりだします。それを再認識させられたケースでした。