130 カイロプラクティックで改善しなかったケース2(出産直後の股関節痛)

東京都江東区有明にお住まいの30代女性

10日前に出産された。妊娠後期から歩行時に左股関節に痛みがあった。無事、出産したが左股関節痛が悪化した。歩行はもちろんのこと座っていても痛む。来院時も右足を引きずって歩くような状態であった。出産後は安静にしている必要があることは理解しているが辛いため来院された。

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来院時、足を引きずるような状態でした。検査や分析で股関節を動かすと左股関節の奥の方に痛みがあるということ。座っていても違和感があり、体重がかかると痛みます。立位の方がさらに痛みが強くなります。分析チェックの結果、腰椎と骨盤の働きに問題があり重心が左右股関節に均等にのらないため、左股関節に負担がかかっているようでした。病気などの問題はないと判断して施術を行ないましたが、左股関節が外側にずれるようなゆがみでしたので、股関節周辺の筋肉を緩め、牽引して、正しい位置に戻すことを目指しました。腰椎と骨盤の働きも回復させる必要があり、腰椎、骨盤へアプローチしますが、出産直後ということで関節が緩い状態のため、強い矯正は避け慎重な矯正を行いました。結果、座位での痛みおよび違和感は解消しました。しかし、立位になるとそれだけで痛みます。つまり体重の負荷がかかると痛みます。当然、歩行もつらい状態です。立位時では、負荷によって腰椎と骨盤が支えきれない状態であるため、方法をかえて複数のアプローチを試みましたが、立位での痛みは改善できませんでした。

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コメント:産前、産後は関節が非常に緩い状態となっています。ホルモンの靭帯への作用が考えられますが、関節は非常に不安定な状態です。股関節の位置、腰椎、骨盤の調整によって座位時の痛みが解消しましたが、関節を支持する靭帯がうまく働かないため立位になると身体を支えられず、ゆがみが強くなってしまうことが考えられました。この方の場合、もともと以前から強いゆがみがあり、出産によって靭帯が緩むことで、ゆがみがより強くなってしまったと思われます。よって、正しい姿勢で安静にする必要があると判断して、座位姿勢、抱っこ、動作時の注意点をアドバイスし、1ヵ月が過ぎても痛みが変わらない場合にご連絡を頂くことにしました。基本的に、できるだけ早い段階でゆがみを正すことが産後のバランスの安定につながると考えますが、あまりに不安定な場合は絶対安静で様子をみることも必要であると改めて感じました。施術前の初回分析検査で状態は把握できますので、産前産後の症状でお悩みの方は一度ご連絡ください。
※妊娠中、妊娠直後であってもカイロプラクティックの施術は可能です。その方の状態に合った適切な施術を行ないます。ただし、カイロプラクティックの適応外と判断した場合は医療機関の受診をお願いしていますので、ご了承ください。