159 左首から後頭部の痛み

東京都江東区豊洲にお勤めの40代デスクワークの男性 

以前から疲労がたまると左の首から後頭部にかけて頭痛が現れる。昔から慢性的な肩こりがあり、時々ひどい状態が続き、その後落ち着く。今回は1ヶ月近くひどい頭痛が続いているため来院。

豊洲後頭神経痛

施術前に行う整形学検査では特に問題はありませんでしたが、左後頭部から側頭部にかけて頭痛がありました。頚椎および身体全体のバランスをチェックすると、頚椎の可動性の問題によって左後頭部の筋緊張が強くなっていました。この筋緊張を改善させるよう、頚椎と胸椎を矯正しました。頚椎のバランスを崩す原因となっている胸椎の機能低下が著しかったため、デスクワーク時での負担のかからない座位姿勢を徹底して、日常的に後頭部を緊張させないようアドバイスをしました。初回施術後は、重たい感じが残るものの大幅に軽減し、次回来院では頭痛は現れていませんでした。初回施術後も状態は良好とのことでしたが、頚椎や胸椎の機能低下は改善していなかったため、もう3回ほど継続しました。後頭神経痛豊洲
コメント:この方の場合、頚椎の関節の動きの悪さによってバランスをとるために、左後頭部の筋肉の緊張が高くなっていました。その結果、おそらく後頭神経や三叉神経に影響があったと思われます。拍動するような頭痛が現れる場合、椎骨動脈という血管が圧迫されている可能性もありますが、今回のケースでは後頭神経痛の可能性が高いと思います。頭痛には様々な原因があり、外科手術が必要になるような頭痛や薬物療法が効果的な偏頭痛、また心因的な頭痛などもあり、こういったケースでは医療機関の受診が必要になります。よって、カイロプラクティックが適応になる頭痛は大まかに分けると以下の3つです。まず先述した後頭神経の圧迫と椎骨動脈の圧迫による2つ。もう一つは、頚椎自体の可動制限によって現れている頚性頭痛です。複合していることもありますが、これらが引き金となっている場合、カイロプラクティックの施術は有効となることが多いと思います。以上の3つは、デスクワークの方にとても多い頭痛です。長期間続いている方や痛み止めが効かない方、医療機関では特に問題がなく治療をしてもらえないような方は、一度カイロプラクティックを検討してみてください。