166 頚椎椎間板ヘルニアの診断を受けた手のしびれと首の痛み

東京都江東区有明にお住まいの60代男性

1年前に左手がしびれる症状が現れ、海外の医療機関にてMRI検査の結果、第6-7頚椎間の椎間板ヘルニアと診断をされる。帰国後もしびれは続いていたため、大学病院を受診し同様の診断を受け、地元整形外科でリハビリを通院するもののしびれは変わらない。その状況で生活をしていたところ2日前に朝起きると首が動かせないほどの痛みに襲われる。首を動かそうとすると左肩甲骨付近や左肩にかけて痛みが走り、左腕から左肘の内側に刺すような痛みも現れた。手のしびれも強くなっており、再び整形外科を受診。頚椎のけん引および処方薬を服用したが変化がないため来院された。

豊洲てのしびれ
来院時、上記に記した内容の痛みとしびれが強く現れていました。首を後に倒す、左に倒す、左に回す動きをすると、さらに悪化します。神経学検査では筋力、腱反射は問題ないものの、知覚異常が強く現れていました。中指から小指にかけてのしびれが強く、第7頚椎-第1胸椎の間から出ていく神経に障害が起きている可能性を疑いました。医療機関での診断は第6-7頚椎間の椎間板ヘルニアということでしたので、第6-7頚椎間および第7頚椎-第1胸椎間の神経を出す穴(椎間孔:ついかんこう)を拡げる施術を行ないました。施術後は、かなり楽になり、頚椎の可動制限も大幅改善しました。その後、間隔を空けずに施術を継続し、7回目の施術後には日常生活では症状が気にならなくなりました。左小指に少しだけ軽いしびれが残っているのと、時々肩甲骨の内側に軽い痛みが現れるため、良い状態を維持するための施術にシフトして施術を継続中です。とても症状の強い状態でしたので、はじめに行ったことは痛みへのケアでした。まず首を右斜め前に倒してもらい緊張している筋肉を緩和させました。左側の椎間孔を広くして神経根の圧迫を取り除くためです。初回は、ほぼこれだけをくり返しました。これで痛みが緩和されたため、次のステップとして痛みとしびれが悪化しない状態をキープする施術を行ないました。悪化せずに安定してきたあとは、良い状態、正しい姿勢に改善させるための積極的な矯正を行いました。辛い痛みのケア、悪化させないケア、正しい状態でキープするためのケア、というステップで施術を行なったことが早期改善につながりました。今後は、再発防止のためのケアをしていく予定です。

頚椎神経根障害ヘルニア豊洲
コメント:今回のケースは、お聞きしていた医療機関の診断と実際に現れていた検査所見が微妙にずれていましたが、豊洲カイロの施術では頚椎に対する強い矯正は行わないため、状態をお聞きしながら慎重にケアを進めていきました。ご本人の希望もあり施術を行ないましたが、途中で悪化する変化があれば直ちに医療機関への精査をお願いする旨をお伝えし、今後も何か変化が生じるようであれば医療機関の受診をお願いする予定です。このようにカイロプラクティックでは、考える可能性を科学的根拠に基づいて判断し、リスクマネジメントをしながら施術を行なっていきます。ケースによっては対象外になることもありますが、ヘルニアなどの診断を受けてお悩みの方は、一度、カイロプラクティックの施術をご検討ください。