急性症状への対処法

冷却

急に腰が痛くなったり(ぎっくり腰など)、首が痛くて回らなくなった時(寝違えや筋違え)には、筋肉に炎症が起きている可能性があります。そんな時の対処法をお伝えします。

まず、セオリーとしては冷却になります。直ちに冷やすことです。炎症が起きている場合、冷却することで炎症が抑えられ痛みが和らぎます。
可能ならアイスノンのような冷却専用剤を使用します。氷のう(アイスバッグ)と氷があれば、それでも構いません。保冷剤を使用する場合は、保冷剤を薄手のタオルなどで包んで使用します。冷却は、あまり冷え過ぎても良くないので注意しましょう。※湿布や冷えピタはすぐに温かくなってしまいますので、長時間の冷却にはむいていません。


患部(痛みがある場所)を20分冷やし続けます。その後は20分インターバルをとって再び20分冷やします。それを3回繰り返してみてください。万が一、患部を冷やしていて痛みが悪化する場合は中止して、症状が辛くなければ患部を温めてみてください。※稀に急性症状時に冷却をして悪化する方がいます。また、温めても悪化する場合は何もせずに安静でお願いします。

以下の点にも注意してください。
急性症状がおきた当日~3日目くらいは、
1・飲酒は控えます。
2・入浴は控え、シャワーにします。
3・腰痛の場合、ハイヒールやブーツ、サンダルなどかかとが高い靴や安定性のない靴はやめます。
4・もちろん、運動は控えてください。

そして、安静にします。とりあえずは、その時、楽な姿勢で良いと思いますが、可能であれば以下のように寝て患部を冷やせると良いでしょう。症状が悪化する時は、無理にこの寝方で寝ないでください。首や背中の寝違え時も、問題がなければ仰向けに寝てみてください。

仰向けでは膝下にクッションを入れて膝を立てて寝ます。(頭の枕は低くして下さい)
固めの寝床に仰向けで枕は低くし膝を曲げて寝ます。

 
 
うつぶせではお腹に枕を入れて寝ます。(顔と首は我慢で腰への対処を優先させます)
お腹に枕を入れて腰を伸ばし膝を軽く曲げて寝ます。
※症状が首や背中の場合はうつ伏せはやめましょう

 
 
なお、決して無理をして動かしたりストレッチをしたりしないようにしてください。ひどい状態では無理に動かしたりストレッチをすることで良くなることはありません。※「急性症状に対して安静」のエビデンスはありませんが、急性症状程度にもよります。急性症状が現れた際は専門家に確認してもらってから動かすようにしてください。

痛みが落ち着いて、歩行が可能であればできるだけ早く専門の方に診てもらいましょう。臨床経験上、一人で歩く事ができるのであれば早く対処した方が良いです。一人で歩く事が困難な場合は、歩けるようになってから診てもらって下さい。ここでは応急処置をご紹介しています。あくまでも一般的なケースです。かなりひどい状態であったり、何かおかしいと感じた時は、早急に医療機関の受診をお願いします。また、症状が落ちついても治ったわけではありません。症状が軽減しただけです。必ず放っておかず専門機関を受診して下さい。

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